紹介屋と闇金業者

紹介屋とは一言で言えば「相手をだまし手数料を搾取する業者」になる。

ではどのような手口なのかを簡単に説明したい。

紹介屋の手口

紹介屋がターゲットとするのは「まだ、サラ金で借り入れができる客」になり、雑誌、スポーツ紙、ウェブ媒体、ＤＭなどを使い「低金利の融資」を謳い申込者を集う。一見すると闇金融と似た手口だが実際に貸し付けを行うことは無い。

手口は、まだサラ金で借り入れが可能である申込者に「あなたは、ブラックに登録され現在どこからも借りることができない」と言いきかせ、そう思わせる。

闇金と違うのは「ブラックで借り入れができないから、小口の融資しかできない」と言うものではなく、「サラ金の上層部の人間で知り合いがいるので特別に借り入れができるようにしてあげる」あるいは「信用情報のブラックを消すようにお願いしてあげる」などと話を持ちかける。

そして申込者に「サラ金の無人機などに行かせ申し込みをしてくるように指示する」また、サラ金の申し込み時に「指示があった」とを言われては困るので「これは、上層部に内密にお願いしたものだから、申し込み時絶対に言わないように」と口止めをする。

そして、ここで借り入れができたのであれば「手数料」として半分かそれ以上を振り込み、あるいは直接もらうのである。

さらには他のサラ金にも行かせ手数料だけを搾取していく。仮に本人が断わろうとしても「せっかく上層部に話を通してあるから、今借り入れしておかないと、今後必要になっても借りることができない」などと煽り借りさせる。

そうやって、実際はまだ借り入れができる人間を上手く騙し、手数料を搾取していくのが紹介屋なのである。

二度おいしい「紹介屋」

もし、申込者がすでにサラ金で多重債務に陥りどこからも借り入れができなかったとしても、その申込者リストは「名簿屋」あるいは繋がりのある「闇金融」の格好の餌になり売買される。

あるいは、そのまま「貸してくれる業者がある」などと闇金業者に流したりもされる。中には闇金から借り入れした少ない金額からでさえも「手数料」を搾取する紹介屋まで存在する。

この仕組みが成り立ってしまうわけは、申込者が「サラ金は高いところ」と言う認識を持ち、かつ借金についてあまり知らないことにある。そのような中で「甘い融資の罠」に引っかかってしまい、そして「借り入れができない人間だ」と洗脳され騙されてしまうのだ。

そうならないためには、情報、手口を知り、「甘い話には罠がある」と疑う必要もある。