借金漬けにさせる手口とは
目次
闇金業者はさまざまな手口で貸し付けを試みてくる。
ただし、その多くは、客の任意により融資を受けるか、受けないかの最終判断がされる。新規の融資であっても再融資(再貸しとも呼ばれ、完済後再び融資がされること)であっても「使う・使わない」は客が決めることになる。
しかし、中には暴挙化する業者も多い。
話や相談にまで乗って親身なふり(本当に親身になる業者もいるかもしれないが)をし「信頼」「安心」を獲得し、相手の良心に強く働きかけ、自発的に「ここにはちゃんと支払らおう」と思わせる手口の業者、これらが、いわゆる「ソフト闇金」だとするのであれば、逆に、問答無用でむしり取ろうと考える業者を「ハード闇金」と称することもできる。
なので、ここでは暴挙化する業者をハード闇金と呼ぶことにする。
ハード闇金の暴挙化手口とは
当たり前だが「金貸し」は利息をもらってなんぼの世界になる。闇金に限らずサラ金、銀行、信販・クレジット系、あるいは質屋までもがそうでる。
なので、利息を多く払ってもらうことは業者にとって最大の「旨味」であることは誰でも理解ができる。
では、ハード闇金の主な手口とはどんなものなのかであるが、一言で言えば「理不尽差」の度合いになる。また、ここで「度合い」とした理由は、ハード闇金の中でも「ソフトより」であったり、「ハード中のハード」であったり業者のさじ加減によって支配されてしまうからである。
また、「ソフト闇金」と「ハード闇金」に区別をしているが、厳密に言えば「何を基準とするか」でその区別も境界線も曖昧である。例えば「優しいからソフトで怖いからハード」なのか「決まりごとが少ないからソフトで決まりごとが多いからハード」なのかなど基準によって大きく変わってくる。
なので、ここではその基準を「理不尽差」にすることにし、ゆえに、一般的にソフト闇金と言われる業者であってもハード闇金とし扱うこともある。
本題に戻すが、「理不尽差」と言うのは、どれだけ業者よりの理不尽ルールになっているかで、ざっくり言えば「断れない融資」と「完済させないこと」の二つである。
具体的なもので言うと、
・押し貸し
・追い出し(追い貸し):「出す、出し」は融資をするなどの意味でつかわれる
・前日確認・当日確認の時間規制と条件
・入金の時間規制
・入金確認、入金後の電話の条件
などがある。
【押し貸し】
これは、本人が断っていても無理やり振込み、返済日、完済金を入金した後に知らせる手口で、申し込みで申込者に融資を断られたときや完済時にされる。
この場合、振り込まれたものを返すと言っても、「融資されたものだから、利息が付く」などと請求されたり、あるいは、融資のキャンセル料などと言って振り込まれた金額に加算され請求されたりもする。
【追い出し(追い貸し)】
返済日に入金が遅れそうになると「遅れると信用に響くから条件が凄く悪くなる」などと説明し、追加融資をさせられそこから支払ったという形にし、債務額を増やしより多く取ろうとする。
この場合、普段なかなか使わない客や多く使わせた方が「オイシイ」と思われる客に対し、使われる手口になる。
仕組みは上図のようになっており、実際に振り込みされる訳ではなく数字上で貸し付けが増えるていく。
これらは、別々の返済日にされたりし、それぞれの額面を「口数」で数えられる。そして、それぞれを1口目、2口目・・・・などの呼び方で分けられている。また、口数が増えていけば融資条件は悪くなり、利息を高めにされたり、返済期間を短くされたりもする。
また、客によってであるが、本人の希望があれば利息分だけではなく多めに融資し、差額分を振り込むこともある。返済日と関係がなく追加で融資する場合、通常通り振り込みされる。
【前日確認・当日確認の時間規制と条件】
「前日確認」とは、返済日の前日に客本人が業者に電話を入れて返済の確認を行う。これは、客の状況や動向を把握するためで、基本的に午後1時迄に電話させる設定になっていることが多く、連絡がなければ業者は本人に電話をかけ確認する。
前日確認の電話が取れない場合の多くは返済日も連絡が取れないので、その時点で緊急連絡先(会社、身内)に電話をし「回収」に入ることが多い。
当日確認はその日の何時に入金するかの確認で、当日午後1時まで入金することが基本となっていることが多い。1時までに入金がなく、当日確認の電話も取れない場合、そのほとんどは3時までも入金がなく連絡も取れないことが多い。
このように確認事項が多く、時間も決められているが、通常、入金すれば完済扱いになる。しかし、完済させない業者は「前日確認で1時までに電話がないと完済できない」「電話が来ても完済予定であることを告知しないと、当日完済できない」などの条件がある。
また、「返済日の午前10時までに連絡させ、また完済を告知しないと完済できない」その上で「1時までに入金しないといけない」などの条件も付けられる。
仮にそれらをクリアしても、入金後何時までに電話がないと完済扱いにならず、元金を振り込まれたり「押し貸し」されることもあり、さらには、業者が当日10時に電話に出ないなどの手口で完済できないようにする業者もいる。
【入金の時間規制】
これは、先述のように入金時間を規制し遅れれば完済できない、あるいは、追い貸しされるなどである。
【入金確認、入金後の電話】
これも、先述のように入金後電話がなかったので完済扱いにならないなどの言いがかりで、もし、完済金を入金し、押し貸しされないように口座を解約しても、「これは、次回分の利息に充てるから、次の返済日入金して下さい」などと言ってくることもある。
これらのように「理不尽差」は業者のさじ加減で、また、ルールも後付で何とでもしてしまう。
実際は、統一されていない
すべての客に対して理不尽な条件を提示するかと言うと、そうでないことが多い。つまり、客を見てさじ加減されていることが多い。
このようにされてしまう人の多くは、「気が弱い」「従順的」なところがあり、そこにつけ込まれる。
例えば、「強く言われると引き下がってしまい、突っぱねることができない」などである。
おそらくは「会社、家族」などに電話が入ってしまうことに不安を持ち、それを避けたいがために強く出れないというのがほとんどであると思うが、そうなってしまえば業者の思うつぼである。
安易に借りてしまったリスクと考え、多少の「覚悟」をもって挑むしかない。
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